亡 国 国が滅びた。同盟であった隣国の突然の裏切り。朱に包まれた城砦は一族の血に溺れる様。 命が助かったのは偶然にも遠出していたからだ。もう戻れない、戻れば私もあの空を染める朱となる。 生きながらえるために、私は髪を切り名を変えた。これからは只人として市井の臣となる。 どうかもう街が赤く染まらないように祈りながら…。